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デジカメ気まぐれ旅日記

France 世界遺産 紀行 そのー1

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八 木 禧 明 & 公 子

 フランス共和国 = Fench Republic には現在27カ所の世界遺産が登録されている。今回はその内の9カ所を駆け足で巡ってこよう・・・との企画です。

 ニース = Nice から、北の地中海ノルマンディ近くの モンサンミッシェル = Le Mont Saint-Michel そして花の都 パリ = Paris までの2,200Kmをわずか6日間で巡ってこよう・・・との欲張りツァーになりました。いくら高速自動車道を走るにしてもちょっとこの計画はハードかなぁ・・・と思っております。

  

コート・ダジュール = Cote D'azur 〜 プロヴァンス= Provence

  
 関西国際空港11:50発のJAL 421 便は、サマータイムと時差8時間をいれて、16:10にロンドンのヒースロー空港に無事到着した。
  
 入国検査後、19:50発のニース行きは大変遅れて、結局21:10にヒースロー空港を発った。フランスの日本との時差は7時間、先ほど8時間遅らせて今度は1時間進める。まことに面倒なことではある。がこれをしておかないと現地時間と合わなくなるために混乱するのである。

 ニースの空港に着いたのは、既に日が変わっていて0:20であった。おまけに一人のお嬢ちゃんのトランクが出てこない・・・のハプニング付きであった。結局6日目にパリへ着いた時になって、ようやくご本人の手元に戻ってきたが、行方不明のまま・・・ということも時折あるとのことである。

  

コート・ダジュール = Cote d'Azur = 紺碧海岸

 あいにく、この日はニースで世界のお医者さんが集まって医学会が開催されているとか・・・でホテルが全くなく、ニースから高速道路を90Km約1時間西に行ったドラギニアンというところでようやくホテルを確保できた・・・そのためにホテルに着いたのは真夜中もいいところ2:30である。

 フランスの南東部地中海に面したところ、映画祭で知られたカンヌから東のニースそしてモナコ公国あたりまでをいう。

  

ニース

  

  

ニース

  

  

ニース

 ニースは1860年まではイタリア領だった。そのためにコート・ダジュールにはフランスのプロヴァンスとモナコそしてイタリアの3つの文化が入り交じっている地中海に面したリゾート地である
    

    

シャガール美術館

    

   

シャガール美術館

    

シャガール美術館

   

シャガール美術館

  

    

シャガール美術館  

 ここはマルク・シャガール、マティス、ピカソ、そしてルノワールと名だたる画家たちが活躍した土地でもあり、その中でもマルク・シャガールはこのニースに彼の作品を集めたシャガール美術館を残している。中でも聖書のメッセージをテーマにした17点の連作が見どころで、そのほかにもホールのステンドグラス、そして中庭のかべに張られたモザイク画は1973年にこのシャガール美術館の開館時にシャガール自身が製作したものである。

プロヴァンス= Provence

 コート・ダジュールの西マルセイユからエクス・アン・プロヴァンスそしてアヴィニヨンニームまでを、プロヴァンスという。このプロヴァンス地方には世界遺産が4つあるが今回はそのうちの3つを巡ることになる。
  

  

カンヌ = Cnnes    

 エクス・アン・プロヴァンス= Aix-En-Provence にはセザンヌの生家があり、その生家がそのままに保存されている。ここからは“太陽の高速道路”と呼ばれているパリ〜マルセイユを繋いでいる高速道路を走りアルルに向かう。
    

    

エクス・アン・プロヴァンス

    

エクス・アン・プロヴァンス

 アルル = Alres は4世紀のコンスタンティヌス帝までローマの植民都市として栄えた、面積7万平方Km、人口5万人の小さな街である。ここには紀元前1世紀末に建造された古代劇場 = Theatre Antique 遺跡と、またこれはいまでも12000人を収容して闘牛が行われている・・・という円形闘技場 = Arenes がある。ここは1世紀末に造られた円形闘技場で、南北136m、東西107mの広さがあり当時は20000人を収容できた・・・という。これがいまも使われているというから凄い。これらを含めてこのアルルのローマおよびロマネスク様式の建築群が世界遺産として登録されている。
    

アルル

    

  

アルル

 また、アルルの初代司教聖トロフィームを祀った、聖トロフィーム教会がある。この教会は1152年にいまの形になった。ここにはプロヴァンス・ロマネスク様式といわれているタピスリー(タピストリー)と呼ばれている織物で教会の壁面が装飾されている。
  

  

聖トロフィーム教会

 アルルの中心から4Km郊外に、“アルルの跳ね橋”でその名を知られているヴァン・ゴッホ橋 = Pont Van Gogh(ゴッホの跳ね橋)がある。しかしこれは1962年にここローヌ川の運河に移され再建されたものである。
  

  

ゴッホの跳ね橋

 アヴィニヨン = Avignon ここには1309年から1377年までキリスト教の法王庁が置かれていたところで、この間に7人の教皇が支配していた。この7人の教皇がおられた間はローマとこのアヴィニヨンの2カ所に教皇がおられたということになる。
  

 アヴィニヨン 

       

  

法王庁宮殿

    

  

法王庁宮殿

  

アヴィニヨン

 その世界遺産に登録されている法王庁宮殿 = Palis Des Papesがこのアヴィニヨンにある。法王庁宮殿は当初は修道院であったものを宮殿に替えて行ったものである。

 このアヴィニヨンは城塞の街で、周囲16Kmの城塞が築かれている。アヴィニヨンの人口は10万人でその内城壁内に3万人が暮らしている。城壁内にある法王庁宮殿はフランス革命の時にはここが兵舎として使われたこともあり装飾品などかなりの物がその時に失われた・・・という。いまでも夏になると国際的な演劇や芸術祭が行われており、ここを訪れた時にも前衛芸術祭が行われていた最中だった。

   

アヴィニヨン橋   

 この法王庁から北側の城壁を出たところにローヌ川にかけられたサンベネゼ橋 = Pont St-Benezet = アヴィニヨン橋 = Pont Du Avignonがある。この橋は羊飼いのベネゼが神のお告げにより築かれた・・・と言われているものでこれも世界遺産に登録されている。

 この“輪になって踊ろう”で知られた橋であるが、何度かのローヌ川の洪水で17世紀に壊れてそのままになっており、いま橋の上には船の守護神であるサンニコラ礼拝堂 = Chapelle St-Nicolasがある。

 ポン・デュ・ガール = Pont Du Gard は紀元前19年ごろ、ちょうどいまから2000年前に造られた巨大な水道橋であり、これも世界遺産に登録されている。これはここから25Km離れたニーム = Nimes までの水道で、ローマ人の技術者によって造られたこの水道橋は3層になっており川の水面からの高さが49m、長さが275mあり、ひとつの石が6トンもあるものを積み上げて築造されたこのアーチは見事なものである。

  

    

ポン・デュ・ガール

    

ポン・デュ・ガール

 水道橋の勾配は1Kmにつき平均63cmであるが、ニームでは長さ1Kmにつき勾配が18cm、勾配の少ないところでは1Kmにつき3cmと精巧に造られ、1日に20000立方メートルの水がニームに供給されていた。そしてこれが6世紀までは使われていたが、のち9世紀になって見捨てられてしまった・・・という。

 オランジュ = Orange オランジュには紀元前15年に建造された、ローマ時代の古代劇場が良好な保存状態で残されている。ここはいまでは人口25000人の街であるが、ローマ時代には10万人を超えていた・・・といわれている。

  

    

オランジュの古代劇場

      

  

オランジュの古代劇場

 紀元前1世紀に造られたオランジュの古代劇場 = Theatre Antique世界遺産に登録されており、その劇場の幅は103m、高さ37mと大きく、ルイ14世が“余の王国でもっとも美しい壁”と誉めたたえたという。かってはこの劇場の舞台背景の壁が大理石で埋めつくされ、観客も9000人を収容できる大きさであったといわれている。
France 世界遺産 紀行 その1

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フランス編 その2をご覧ください

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